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DQRTAのレギュレーション(ルール・禁止事項)について

10月 4, 2020

レギュレーションとは?

ドラゴンクエストのRTAには誰もが同じ条件で走るためのルールが存在し、それらを違反しないようにゲームクリアまで進めることで記録が認められるというもの。

生配信が誰でも簡単に行えるようになってからはルールが一部曖昧なまま個人の判断で競技を行うという状態だった。

ドラゴンクエストのRTAの大会を行う際に基準をはっきりさせるためにレギュレーションという形で大会用のルールというものが徐々に出来上がり、現在の形に。

しかし、大会用のルール以外にも他にも複雑なものが存在し、ざっくり分類すると以下のルールが存在する。

・通常レギュレーション(普通のルール)

・バグあり(なんでもあり)

・裏ボス撃破まで

通常レギュレーション(普通のルール)

定期的に開催されるドラゴンクエストのRTA大会では駅伝ルールなるものが存在し、基本的にはそのルールを適応する事になっている。

あまり定着はしていないが 100%RTAと区別するためにAny%RTAと同様のものと考えても良いと思う。

バグあり(何でもあり)

その名の通りバグ技などを駆使して本当に最速でクリアしようとするRTAである。

バグを使用したRTAなのでもっとタイムが縮められるようなバグ技が発見されるとその都度、大幅更新がされる可能性がある。

裏ボス撃破まで

通常ストーリー上、倒せばクリア・エンディングとなるボスよりも先に存在する裏ボスまで倒すRTA。

別ジャンルのRTAでは100%RTAというすべての要素をクリアするまでの時間を測るRTAも存在するが、RPGではどの部分を100%とするかよくわからない、または非常に時間がかかる可能性があるためあまり採用されない。

裏ボス撃破RTAは100%RTAが実現しにくい代わりに存在するとも言える。

通常レギュレーションの「通常」とは?

バグあり(何でもあり)、裏ボス撃破までのレギュレーションは大体タイトルでルルが判断できるが、通常レギュレーションはどのような行為がが認められているのか微妙なものになることがある。

バグありルールが存在するということは通常レギュレーションはバグを一切使用してはいけないように感じるが、

通常レギュレーションは一部の範囲でバグ技等が認められているものが存在し、新たな技等が発見された際にどこまで認めるべきなのかもしばしば議論される。

特に誰かが主導して積極的にルールを作るということはそこまでなく、主に大きな駅伝大会運営で判断したルールを同時に通常レギュレーションも適応するというのが無難なため、通常レギュレーション=駅伝ルールであることも。

通常レギュレーションと駅伝ルール

駅伝ルールは大会運営が許可するべきかどうかの判断を行い、ルールが出来上がり、それを事前に通知するという流れになっている。

駅伝ルールができれば通常レギュレーションもほぼ完成されるという話であるが、駅伝ルールがどのように決められるのかは運営陣の判断によるものなので、あくまで推測になるが、下記のような過程などを考慮していき出来上がってきたのではないかと思われる。

大会のような大きなイベントではRTAについてよく知らない人も多く視聴者として参加する可能性がある。

その視聴者の多くはどのようにプレイして素早くクリアのかという過程が気になり参加する人も多いと思う。

人によっては倒すことは非常に困難だったボスをどのように倒すのかを参考にして、それらを実践する可能性も大いにある。

しかし、あまりにも通常プレイとはかけ離れた、本来のプレイでは到底再現できないような挙動をさせないといけない行為を利用すると、それを目撃した視聴者は違和感を感じるだろうし、よろしくない手段でプレイをしてクリアを目指しているようにも受け取られてしまう。

さらに、良くない感情を持たれたまま、視聴し続けてもどこかで視聴を切られたり、自分には難しそうと感じ、RTAを新規に参入するという絶好の機会を逃してしまうことにもなってしまう。

また、初めて観る人がドラゴンクエストのRTAを観戦しても極端にストーリーを飛ばしてしまうようなバグを使用しているシーンを観てしまうと違和感を感じてしまうのではないかと思われる。

違和感の原因は?

違和感の最大の要素は明らかに想定されたゲーム攻略法とは外れた方法でゲームを進行していくことではないかと思う。

想定されていない攻略法は多々あるが、それはゲーム製作者が想定したものなのか、大幅に超えたものになってしまうのか、難易度に影響があるのか等様々に及ぶと思う。

それらは詳しくこの記事の後半に記述する。

違和感を少しでも感じるのであればそれはもしかしたら少しだけ本来の攻略法とは外れた方法を用いたものになっているのかもしれない。

小さな違和感とはいえ、それは他の人でも感じる可能性があるため、その場合はまずはその違和感を具体的にしていかないといけない。

それらをうまく表現できるようになったら次に、それを許可するべきなどうかの判断を行い分類していく。

これらの違和感のないようにきれいなルールになるように議論され、調節されて駅伝ルールが出来上がっていくものだと思われる。

SFC版ドラゴンクエスト6のレギュレーションは?

SFC版ドラゴンクエスト6においては以下の内容が許可・禁止されている。

DQRTA駅伝対決用HPの各作品ルールのページより

許可

・装備技(ルカナン解除技)

・オーガシールドの叩き直しバグ

・下の山肌の道ワープバグ

(ロブ抜き)

禁止

・キャラクターのゾンビ化

その他のレギュレーション

大会共通ルールのページより

許可

・連射機能のあるコントローラーの使用

禁止

・エミュレーターの使用

・FC,SFC実機にない機能(クイックセーブ・クイックロード等)のある互換機、及び周辺機器

明文化されていないが(おそらく)許可・禁止されているもの

許可

・オルゴーのよろい耐性消失バグ

・メモ、電卓等その他ゲームとは直接関係のないがRTAのプレイを潤滑に行える道具の使用

禁止

・コマンドコントローラーのコマンド入力補助機能の使用

・改造したROMの使用等

許可されるものと許可されない境界線は?

先程の許可・禁止されているものについて具体的な解説となぜ許可・禁止されているのかを実際にそれらを使用した際に起こる出来事を想定その経由を解釈してみる。

しかし、SFC版ドラゴンクエスト6は現在(2020年9月)、致命的なものを含めてバグというものが他の作品に比べて非常に少なく、ルールを決める上では余り問題にならない。

そのため、例を上げるために別作品のバグ技等についても含めて解説してみる。

境界線を引くための考え方

認められる範囲の基準を個人的に分析分類してみると、以下の傾向があるように思える。

禁止される傾向が強いもの

・許可すると著しくタイムを縮めてしまうもの。

・開発者が意図していない挙動をさせる行為。

許可される傾向が強いもの

・許可しても特にタイムに大きく影響がでないもの。

・禁止するとゲームの進行に影響を及ぼすもの。

これらはあくまで傾向であり、明確には決まっていない。

実際に許可・禁止されているものを例に挙げて許可・禁止されたのかを考えてみる。

具体例

オーガシールド叩き直しバグ

オーガシールドをおしゃれなかじやで叩き直してもらうと守備力が上がり、インパスでの説明文もスフィーダのたてのものになる。

本来はスフィーダのたてを叩き直すための処理がなにかの間違いでオーガシールドに設定されたのではないかと思う。

これは製作者の想定外の挙動であるが、オーガシールドを叩き直すだけで起こる事象なため比較的発見されやすいもので、裏技として扱われていた過去もあることから認知度も高く、ゲーム、RTAの影響もさほど大きくないため認められているのではないかと思う。

また、鍛冶屋で鍛えてもらって強くなるというのは現実の世界でも有り得ることなので違和感も無いものになる。

同様の理由でメリットはなかなか見つけ出すのが難しいが、オルゴーのよろいの耐性がなくなるバグも認められていると思われる。

キャラクターのゾンビ化

最大HPが1の状態でHPが半分になる状態にさせるとHPが0になり、減少しなくなるバグ。

これを許可してしまうと、今まであった戦略が大幅に変わる可能性があり、難易度を下げてしまう可能性がある。

比較的有名なバグではあるが、HPが0になっても倒れないというゲームシステムとしてかなり致命的な挙動をさせているため本来のプレイ方法とは分ける必要があると判断されたので禁止されたと思われる。

下の山肌の道ワープバグ

下の山肌の道から上の山肌の道へワープするバグ。

許可はされているが、現段階ではあまり大きなメリットがないためという理由。

いつかこの技を使用したものが発見されれば禁止になる可能性があるし、挙動が挙動なため禁止しても良さそうには感じる。

装備技(ルカナン解除技)

戦闘中に装備欄を開くだけで装備欄を開いたキャラのルカニ、ルカナン、スカラ、スクルトの守備力増減効果がなくなってしまうバグ。

このバグをちゃんと使用すれば実質モンスターの行動をほぼ無効にできてしまい、戦略的にも大きく影響を与える非常に際どい技ではあるが、もし禁止した場合は以下のことが想定できる。

禁止してしまった場合

このバグ技を全面禁止した場合に考えられることを想定してみると、

間違って装備欄を開いてしまうというハプニングが想定できる。

その際、間違って装備欄を開いてしまっただけなのに、何らかのペナルティを受けてしまうのは厳しすぎるという声が出てしまう。

一部を禁止した場合

このバグ技は間違ってコマンドを入力してしまうと発生してしまうバグなので、わざとこのバグ技を使用しなかった場合は許可とてしまった場合はどうなるだろう。

可能性として考えられるのは、わざとこのバグを発生させてしまったのにわざとではないと主張する人も出てくることである。

しかし疑わしいが本当にミスで発生させてしまったという場合も存在すると思う。

そうなってしまうと正しく、慎重に操作している人がただ損をしてまうだけなのでこのバグは仕方なく許可するというものと考えても良い。

これに近い状態で許可されているものも存在するかもしれない。

別作品から解説しやすそうなものを取り上げると、

モンスター複数狩りバグ(SFC版DQ5)

モンスターが複数グループで出現した際に、他グループのモンスターが残っている状態で道具欄を経由した攻撃でモンスターを倒すと1体しか倒していないのに複数体倒したことになるバグ。禁止されている。

これは操作ミスによっては発生してしまうバグであるが、間違って発生させてしまっても、逃げれば複数体倒した際に得られる経験値、ゴールドを破棄することができる。

そのため偶然発生させてしまってもその後のリカバリーが可能であるから禁止されていると思われる。

そしてなんと言っても複数体モンスターを狩ることで得られるメリットが大きくなる場合もあるためそこが一番禁止されている理由だと思われる。

例えばこれを認めてしまうと、

メタルスライムのような、大量に経験値を持ったモンスターを一度に戦闘で複数体狩れてしまい、簡単に経験値を稼げることになる。

もし特定のモンスターが後一匹狩れれば状況が一変するといった時に、別の方法で経験値を稼ぐか、確率は低いがその特定のモンスターをもう一匹狩るか、あるいはもう諦めてしまうかの判断を行う場面が無くなってしまう。

今回の走り内容と照らし合わせて最も良い選択をその場で見極めるRPG系のRTAで醍醐味であるアドリブで行う対応が無くなってしまうということになる。

個人個人によって対処方法も少しづつ異なると思うので、違いを見せることないと視聴者から飽きられてしまう可能性もある。

ひとしこのみ(SFC版DQ5)

主人公のアイテム欄に特定のアイテムを持たせると会心の一撃が必ず出て、仲間になる可能性があるモンスターが必ず仲間になるという裏技的なもの。

通常レギュレーションでは禁止されている。

裏技として非常に有名なものだが、おそらくこれは開発者がデバッグ用に用意したものであり、本来はゲーム中に発生しないようにするために偶然では起きることの無いような条件になっている。

消し忘れか、消してしまうと何か影響があるため残っているとは思うがゲーム本来のプレイという範疇を超えているので禁止されていると思われる。

特定のアイテムを揃えるまでは意外と時間がかかり、RTAとしてそこまで影響はなさそうに見えるが、これから先、この段階から仲間モンスターを捕まえるチャートが組まれる可能性があると考えるとあらかじめ規制しておく必要がある。

また、会心の一撃が必ず出ることは戦闘の難易度を非常に下げる可能性があり、今までひねって考え出した戦闘方法、武器防具の購入判断等のチャートのオリジナリティが出るところが全く無くなってしまうというのも禁止されている理由と思われる。

裏技と呼ばれて一般的に周知されているような内容であっても著しくゲーム内容を破壊し、上級者と初心者の差が無くなってしまうような内容も規制されやすい傾向があると思える。

ゲーム内で行えるもの以外で許可・禁止されているもの

電卓、メモ

ゲーム中に何か忘れないようにするためにその内容を書き留めたり、経験値やモンスターの残りHPを計算すために使用するもの。

こういったものはゲーム外で使用されるものなので、配信画面に映ることもなく黙って使用してもバレることがない。

なので禁止して隠そうとすればいくらでも隠せてしまうため、正しくルールを守ろうとしている人がそれらの道具を使用しなかった場合、不利になってしまう。

そもそもゲーム上の内容をに直接影響させるものではなく、判断を変える可能性のある補助的要素なので、認められていると考えて良い。

もし禁止されれば、悪意を持った人がコメントでメモや計算をし、禁止項目に触れるようなことをしてペナルティを受けさせようとすることも考えられるのでそういうややこしい問題に発展させないために予め手を打っているとも言えそう。

連射機関連

連射機を使用することでボタン入力をほぼ最速で入力でき、連射する腕がない人、ある人の差をなくすような機具であるが連射機の使用はドラゴンクエストのRTAでは認められている。

別ジャンルのRTAだと禁止されることが多いが、なぜ許可されているかを考えてみると、その昔、ドラゴンクエストのRTAでは一定のラインを守りつつだが、どんなことしても速くするべきというような風潮があった。

基準はよくわからないが、一部バグ技が使用されたり、実機よりも処理速度が速いと言われ、エミュレーターも使用されていた。

そしてその他に連射機の使用もその中にあった。その名残があるのではないかと思う。

しかしその後、バグ技については大きな影響のないものだけに限られるようになり、エミュレーターは不正を簡単に行えるという理由とソフトの入手の仕方によっては違法であることから禁止されるようになった。

その中でも今でも生き残っている連射機の使用であるが、禁止されているジャンルのRTAよりかはボタン入力がそこまで重要でないと考えられてるからではないかと思う。

そして、ドラゴンクエストのRTAは作品によっては長時間になるものも多く、集中し続ける必要もその分多くなる。なんと言っても休憩、トイレタイムの確保が大きいとかと思われる。

もし禁止されるとプレイ中に走者が体調不良なる等のあまり良くない出来事が発生することも予想できる。

そういったネガティブなことが話題になり、RTAというものそのものに対してあまり良くない印象を持たれてしまう可能性がある。

そうなると、RTAというプレイスタイルを敬遠し始めて、衰退してしまう恐れがあるため少しでもそのような出来事を回避できる様に連射機は許可されと考えられる。

しかし入力そのものを覚えさせて自動的にボタン入力してくれるようなコマンドコントローラーは禁止されている。

先述の通り、健康上の理由で許可されている部分があることを踏まえると、入力そのものを覚えさせてコントローラーの機能に代わりに入力させることは行き過ぎた範囲となってしまうため禁止されているのではないか思われる。

その他

当然だがゲームを改造する、RTA(TAS)動画を流してまるで今プレイしてるように装う等の行為も明確に記載されない事が多いが当然禁止されている。

ルールに記載されていないからと言って使用して良いことは当然無い。

ルールに記載されていたものは、このバグは使用してもよいのか微妙なラインのものであったが、それらの行為はRTAと言えるものでなくなってしまうためRTAのルールの範囲外になっているからと言える。

現状、様々なルールが存在するが、初めの方で分類した傾向とやむを得ない理由等を多方面から解釈して、競技として問題がない程度のバランスに留めてルールとして認められるという流れで決まっているのではないかと思われる。

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